sug(すぐ)の日記

思ったことを書きたいときに書く

雨が好き

 朝起きたら雨が降っていた。一般的に雨というのはよく思われないことの方が多いと思う。洗濯物は外で干せないし、靴は濡れる。傘を持たないといけないから荷物がかさむしなにより手がひとつふさがる。アウトドアな人には天敵と言っていいだろう。だが、そんなよく思われないことの多い雨がぼくは好きだ。

 感覚的なことだと、湿気が多くて空気が良い気がする。ほかには、雨がコンクリートに打ちつけられる音が心地良い。実家がかなりの田舎で一戸建なのだけれど、家の屋根に当たる音も同じで好きだった。自然が多いところだと草木の香りが強くなって気分が落ち着く。緑が多い公園の屋根付きベンチに座るのも一興だ。人通りが少なくて静かなのがいい。線のような雨粒を眺めるのもよし、本を読むもよし、そして雨音を楽しみ、遠くを見つめて呆けるのも最高だ。

 こんな時間の使い方は、現代社会では良しとはされないと思う。無駄を省き効率的にが求められるだろう。ぼくが今こんなことをできるのは、ほとんど働いていないからなんだろう。前まで公園でのんびりなんてしていなかったし。こんな日々も問題はもちろんあって、お金はないし毎日のように心配ごとが頭に浮かぶ。こんな生き方で良いのか自問自答もする。だけど、今こうして文字に起こすとこんな時間の使い方が性に合っているとあらためて思う。この日常が幸福度が高い気がする。もちろんとなりの芝が青く見えることなんてざらだけれど。この日常をなんの心配事もなく過ごせたら幸せだろうな。かなり厳しいと思うし、現に今できていない。我ながらお年寄りみたいな過ごし方だなとは自覚している。今の社会においてなかなか生きづらいタイプの人間だとは薄々気づいてはいたが、この先も生きづらさを感じて生きるのかと思うと気が滅入ることこの上ない。

 

 さて、散歩でもしようかな。